建設現場で活躍する現場事務。建設現場で必要な事務仕事をこなし、現場を支える仕事です。
一般事務とは異なる印象がありますが、現場事務はどのような仕事なのでしょうか。
役立つ資格やスキルとあわせてご紹介します。
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現場事務とは
現場と聞くと肉体労働のようなイメージを持つかもしれませんが、現場事務はあくまで事務であり、デスクワークの業務をおこないます。
一般事務と同様の書類作成や電話対応、経理事務のような入力、そして建設現場独特の書類の作成も業務に入ります。
じつに幅広い業務を任される仕事ですね。
苦手な業務もあるかもしれませんが、得意な業務を見つけ、スキルを伸ばしていけば重宝されるようになるでしょう。
また、過去に事務で働いたことがある人にとっては、つちかった経験やスキルを活かしやすい仕事です。
現場事務の仕事内容
現場事務の仕事内容を具体的にご紹介します。
業務は多岐にわたります。得意な分野・苦手な分野を把握して、対策に役立てましょう。
仕事内容①:総務事務・庶務
基本的には一般事務と同じ業務です。
備品の在庫管理や発注、宅配便関係の管理・手配などがあげられます。
備品の中には現場ならではの物品もあり、現場の人の安全に深く関わるヘルメットのような重要なものを手配することも。
現場から本社への連絡、現場のスケジュール管理・調整など、現場事務独特の業務にも関わります。
ほかにも式典やレセプションがある場合には準備をおこないます。
日本では安全祈願をする建設現場が少なくありません。その手配も総務事務の仕事です。
仕事内容②:経理事務
帳票処理、請求管理をおこないます。
現場に関連する見積もりや請求書の作成や、関係各所への支払い手続き、経費の精算など、金銭に関する業務を一手に引き受ける仕事です。
締め切りがあるものが多いため、適切なスケジュール管理も求められます。
経費の精算のようにひとりでは完結しない業務もあるため、対象の社員には積極的な声がけをおこなうなど、コミュニケーションスキルも重要です。
経理の専用システムが導入されている会社なら、まずその使いかたをマスターする必要があります。
経験を積みながら覚えていきましょう。
仕事内容③:仕事環境の整備
建設現場の独特の業務として、仕事環境を整備するものがあります。
施工体制台帳・施工体系図、労務安全に関する書類の作成は、現場事務ならではの業務です。
とくに労務安全に関する業務は、社員をはじめとした従業員の安全を左右する可能性があります。
どの業務も重要ですが、環境整備はことさらに気を抜けない部分でしょう。
現場事務で役立つ資格やスキル
一般事務とは違い、独特の業務も多い現場事務。業務に役立つ資格やスキルについても違いがあります。
代表的な資格とスキルをご紹介します。
資格①:建設業経理検定
一般財団法人建設業振興基金が実施している検定です。
1級から4級までの等級があり、建設業経理に関係する知識や処理能力が高められます。
この資格を取れば、建設業界の経理を理解して実践できる能力があるという証明にもなり、就職活動や昇進チャンスの際には高いスキルの所有者であるというアピールに役立ちます。
資格②:建設業経理事務士
こちらも一般財団法人建設業振興基金が実施している検定です。
建設業経理に関係する知識の中で、会計について知識・処理能力をはかります。
建設業経理検定の1級から2級を取得した人が受検できます。
現場事務として業務を担当するのであれば、取得しておくと評価面や転職の際に有利にはたらきます。
資格③:日商簿記
現場事務ならではの資格ではありませんが、持っていると便利な資格です。
日商簿記には商業簿記と工業簿記があり、現場事務では工業簿記が実用的であり、重視される傾向です。
事務・経理全般の業務で役立ち、現場事務以外でも知識や処理能力を証明しやすいメリットがあります。
先々に現場事務以外の仕事への転職を考えている人にとっても、転職活動時に強い武器になります。
スキル①:基本的なPC操作
今の時代、基本的なPC操作は必須ともいえるスキルです。
事務職であればメールソフトはもちろん、WordやExcelは最低限使えたほうが良いでしょう。
PowerPointも使えると便利です。
スキル②:コミュニケーションスキル
事務職の人は多数の社員や他社の人、顧客と関わり合います。
スムーズなやり取りのため、コミュニケーションスキルが求められる立場です。
社内の備品管理や安全管理にもコミュニケーションスキルは役立ちます。
問題に気付いた社員が事務に報告しやすい雰囲気作りも、コミュニケーションスキルのひとつだと言えるでしょう。
現場事務で働く際の注意点
現場事務で働く際には、一般事務とはやや異なる部分に注意する必要があります。
3つのポイントをおさえておきましょう。
注意点①:職場には男性が多い
建設現場という場所柄、女性よりも男性の比率が多い特徴があります。
昨今は女性の進出も増えていますが、それでもまだ男性主体の現場のほうが多い状況です。
そのため、どちらかと言えば男性が多い職場でもストレスを感じずに働ける人が向いています。
ストレスを感じるタイプの人は、女性も活躍している現場に焦点を当てて求人を探してみると良いでしょう。
注意点②:様々な業務に並行して取り組む必要がある
現場事務は業務が多く、スケジュールによっては複数の業務を並行しておこなう必要が生じます。
ひとつのことをじっくりと進めるより、マルチタスクな性質が求められる仕事です。
繁忙期には非常に忙しくなる可能性もありますので、ライフワークバランスをよく考えた勤務を意識しましょう。
注意点③:短期で雇用されにくい
建設現場は長期間にわたるプロジェクトが多い傾向です。
そのため、現場事務も短期雇用より長期雇用がセオリーになっています。
派遣で現場事務を希望する場合には長期契約になる可能性を考えておく必要があるでしょう。
短期間で多数の派遣先を経験してみたい人より、同じ現場に長期間勤めたい人に向いています。
現場事務は未経験でもなれるのか
現場事務は専門知識が関わる業務です。
そのため、未経験者よりも経験者が重宝されるカラーがあります。
経験に加え、前述の資格を持っていればさらに喜ばれるでしょう。
未経験でも現場事務をやってみたいという場合には、派遣会社から派遣先を紹介してもらったほうが採用の可能性が高くなります。
派遣前のスキルアップ研修や自分での学習に取り組んだり、派遣されてからは経験を積極的に積んでいくなど、前向きな姿勢で業務に取り組みましょう。
気付けば現場事務として頼れる存在になっているかもしれません。
まとめ
現場事務は一般事務と違う特徴があり、未経験の人は慣れるまで大変かもしれません。
しかし経験を積めば積むほどやり甲斐や信頼を得られる仕事でもあります。
自分のスキルや能力を活かし、充実したワークスタイルを実現できるでしょう。
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