人生100年時代と言われるようになり、シニア世代になっても精力的に働く人が増えています。
そして少子化による労働人口減少の影響もあり、シニア世代の派遣が注目されるようになりました。
かつては正規雇用を経験した人が多いシニア世代にとって、派遣は新しい働き方かも知れません。
本記事では、シニアの派遣事情やメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
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シニアの派遣とは
シニアの派遣にはどのような特徴があるのでしょうか。
シニアの定義、そもそも派遣とはどういう働き方なのかなど、基本的な項目についておさえておきましょう。
シニアとは
シニアとは、「65歳以上」の方です。
日本の人口において、シニア世代の割合は2015年で3387万人にもおよび、将来的に2030年には3716万まで増える見込みと言われています。(日本の将来推計人口(平成29年推計)報告書より)
少子化で労働人口の減少が懸念される中、経済を支える重要な労働力として期待されている世代だと言えるでしょう。
派遣とは
派遣とは非正規雇用の一種です。雇用元と就業先が異なります。
雇用元は人材派遣会社、就業先は派遣会社に求人を出した企業です。
就業先は「派遣先」と呼ばれることもあります。
派遣は登録型と常用型に別れています。
【登録型】
派遣会社に登録し、派遣会社と派遣先の企業との間で契約が結ばれます。
同じ派遣先には最大3年勤めることができます。
派遣先での仕事が終了すると、次の派遣先で働き始めるまでは無給になります。
【常用型】
比較的専門性の高いスキルを持つ人が対象となることが多く、派遣会社と無期限の契約を結びます。
派遣先の企業では、派遣会社の社員という立場での勤務になります。
次の派遣先が決まるまでの待機期間がある場合にも、派遣会社から給与が支払われます。
シニア派遣のメリット・デメリット
シニア派遣のメリット・デメリットについてチェックしてみましょう。
シニア派遣ならではの特徴があります。
メリット:働き方が選べる
派遣の最大のメリットは、ライフスタイルに合わせた働き方が選べる点です。
たとえば正社員なら、同じ職場で長期間の勤務が基本になるでしょう。
しかし派遣の場合には、働く期間や就業時間を自分のライフスタイルに合わせることができるため、自分にとって都合の良い条件を満たした求人を、探せば良いのです。
派遣会社に希望条件を伝えておけば、条件にマッチする求人を紹介してくれます。
派遣会社で登録する際には、担当者に自分の希望をなるべく詳しく伝え、よく話し合っておきましょう。
デメリット:会社都合で契約を終了される可能性がある
シニア派遣に限らず、派遣という就労形態は半永久的な雇用が生まれにくいワークスタイルです。
たとえまだ契約期間が残っていても、事情によっては会社都合で契約が終了になる可能性もあります。
シニア向けの派遣求人の選び方
シニア向けの派遣求人は年々増加しています。
多種類の仕事の中から自分の世代・スキルに合った求人を選ぶには、どのようなポイントをおさえておくべきでしょうか。
①シニア歓迎の条件がある求人を選ぶ
企業側が求める人材には、業務内容によって幅があるものです。
「シニア歓迎」としている求人を選びましょう。
はじめからシニア求人を視野に入れている企業なら、採用に対しても積極的です。
また、シニアに対する理解や期待があるため、採用後も働きやすい環境が整えられている可能性が高くなります。
②体力に見合う業務かを確認する
シニア世代で注意したい点としては、体力面です。若い頃よりは少しばかり体力に不安がある方もいるでしょう。
応募前にはしっかり業務内容を見て、自分の体力と見合うものであるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
③未経験可かどうかを確認する
求人の中には経験を求めるものがあります。今までとまったく違う業種にチャレンジしたいと考えているのなら、「未経験可」としている求人を探しましょう。
未経験可の求人では、派遣会社や企業側が研修を用意していることがあります。
応募前に研修の有無を確認しておくのも良いでしょう。
④交通費支給の有無を確認する
派遣先への通勤に交通機関を利用する場合には、交通費についても確認しておきましょう。
派遣は交通費が支給されないケースがあります。
また、時給に交通費を上乗せしていることもありますので、事前に把握したいポイントです。
派遣会社の担当に問い合わせをすればすぐに教えてくれますので、不安な点があれば必ず確認を入れましょう。
シニア向けの派遣求人の例
シニア向けの派遣求人にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは比較的多くの層が応募できる例をご紹介します。
例①:倉庫内での入出庫作業
倉庫内での入出庫作業は、シニアも活躍できる業種です。特定の資格や免許がなくても採用されやすい特徴があります。
倉庫内での作業と言うと若者向けのハードな業務を想像しそうですが、必ずしもそうではありません。
ダイレクトメールをはじめとした郵便物、デパートのお中元・お歳暮の仕分けといった、シニアでも活躍できる軽作業の求人も多く出されています。
例②:検品・梱包などの軽作業
商品の状態をチェックしたり、配送する時にダメージを受けにくい状態に包装する仕事です。
細かい仕事をコツコツと進められる人に向いています。
軽作業のためシニア世代の求人も多く見られる業種です。
シフト制にしている企業もあり、自分の希望に沿ったスケジュールで働きたい人も好条件の求人を探しやすいでしょう。
例③:警備・交通誘導
ほかの業種と比較すると時給が高い傾向です。
業務内容に適した体力が必要になりますが、健康や体力に自信がある人であればシニアでも歓迎されます。
警備や交通誘導そのものの技術に加え、人生経験から幅広い人とコミュニケーションを取れるスキルを持っているのがシニア世代の強みです。
多くの人と触れあう業務ですので、あらゆる面で役に立つスキルでしょう。
研修も充実しているため、未経験でもチャレンジしやすい業種です。
例④:一般事務
一般事務は世代を問わず人気の職種です。
シニア世代でもやはり人気を集めています。事務にもさまざまな業務内容がありますが、シニア世代ではデータ入力系やコールセンター系の求人が多い傾向です。
とくに資格がなくてもできる求人もありますが、医療事務のような資格を必要とする求人も多く探せるのがこのジャンルの特徴です。
まとめ
シニア世代が活躍できる求人は続々と増えています。
派遣なら希望に沿った条件で仕事を探しやすく、ライフスタイルとのバランスを取りながら働けるでしょう。
派遣は労働者と企業の間に立って求人を紹介してくれる立場です。
派遣会社に登録したあとに希望の条件を細かく伝えると、条件に沿った求人が見つかりやすくなります。
また、派遣会社が求人を掲載しているサイトを見て傾向を掴み、応募先を決定するのも良いでしょう。
年齢ならではの経験やスキルがあるのもシニア世代の強みです。
ほかの世代にはないアピールポイントを活かし、いきいきと働ける職場を探しましょう。
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