派遣社員として事務を希望する人は多いのですが、未経験者では難しいという声が聞こえます。未経験で派遣事務の採用を実現するために、習得しておきたいスキルや採用に結び付く応募の仕方のコツについてご紹介します。
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派遣事務が未経験だと難しいといわれる理由
未経験者にとって派遣事務が難しいといわれる理由は何なのでしょうか。とくに心配される点は事務職の専門性や本人が習得しているスキルについてです。
専門知識が必要な職種は未経験では難しい
ひとくちに事務職と言っても、その実、かなり幅広い業務が求められます。総務や経理・会計はよく聞く職種かもしれませんが、決して未経験者が派遣から入ってすぐに活躍できる難易度ではなく、専門的な知識が求められます。また、経験があればあるほど重宝されるでしょう。
ほかにも英文事務・貿易事務、秘書や通訳など、より高い専門知識とスキルが求められる業務も事務職です。このような職種は未経験では採用が難しいでしょう。また、もし採用に至ったとしても、現場の高いレベルに合わせられるかどうかという心配も出てしまいがちです。
ある程度のPCスキルがあれば未経験でも難しくない
前述のような高い専門性が求められる職種でなければ、採用されるチャンスは皆無ではありません。とくに現代の事務職では必須とも言えるPCスキルがあれば、未経験でも採用されるチャンスは充分にあるでしょう。
MicrosoftのWordやExcel、PowerPointなど、オフィスソフトをある程度使えるのであれば、一般的な事務での採用も夢ではありません。
Microsoftのオフィスソフトではないとしても、最近は互換性のある同種のソフトも多々あります。これから事務職を目指す人はぜひPCスキルの習得を心がけてみてはいかがでしょうか。
派遣事務が未経験でも受かる3つの職種
実際に未経験でも採用される派遣事務についてチェックしてみましょう。事務の種類として有名な3つの職種をご紹介します。
①OA事務
OAとはオフィス・オートメーションの略です。おもに前述したオフィスソフトをもちいた事務作業をおこないます。PCで資料作成や顧客データ入力、ときには情報収集やその整理が業務になる傾向です。
高度な専門知識が必要とされることはあまりありませんが、PC操作のスキルや資格があれば採用に有利になるでしょう。
また、派遣先の方針と契約内容によっては、電話対応をはじめとした雑務をこなすケースもあります。
②データ入力
データ入力はOA事務の一部ですが、データを企業の方針にしたがって入力する内容に特化した事務にあたります。正確な入力スキルが重宝されます。
入力する機器は一般的なExcelのこともあれば、企業が用意したフォーマットや専用端末が利用されることも少なくありません。
いずれにせよ、タイピングスキルと入力スキルが確実であればあるほど、スムーズに仕事をこなしやすい職種でしょう。
③一般事務/営業事務
一般事務とはオフィス全体のサポートをする役割を果たします。オフィスソフトをもちいた事務作業で、データ入力や資料作成、ときには雑務を任されることも。オフィスの快適な環境作りに貢献する性質があるのも一般事務の特徴です。
一方、営業事務は営業社員のサポートをする立場にあたります。営業社員がプレゼンに使う資料の作成、お客様に見せる見積書や請求書といった、営業分野に特化したサポートをおこないます。どちらかと言うと経験者が求められる傾向にあるようです。
ただ、一般事務と営業事務は明確な線引きがあるわけではないのも特徴です。一般事務の中には営業事務のような業務をおこなうケースがありますし、その逆も同様です。派遣先によって業務の幅が異なるのも事務の特徴かもしれません。
派遣事務に未経験で受かるコツ
職種を選べば未経験でも派遣事務に受かる可能性があります。職種の適切な選択と同時に、採用を実現するために有効なコツを抑えておくとさらに採用率アップが期待できますよ。
大量募集をしている案件を選ぶ
まず、人員を大量募集している案件を探してみましょう。派遣会社の担当にそのような要望を伝えておくのも効率良く仕事を探すコツのひとつです。
大量募集をしている案件は、業務を大勢で分担する傾向があります。そのため、業務の負担軽減や難易度があまり高くないという特徴が見られるのです。初心者でも充分に活躍できます。
また、大企業が募集をかけているケースが多いことにも注目です。大企業は条件が良く、未経験でも好待遇で働けるチャンスがあります。
もしも中小企業で少人数の募集だった場合、多くの業務を少人数でこなす必要が出てくるでしょう。中には専門性が高い業務が含まれていることがあるため、初心者ではやや難しいといえるかも知れません。
その点、大量募集なら比較的安心です。未経験でも派遣事務として採用されたいときには、できるだけ大量募集の案件を探してみましょう。
派遣会社へ複数登録する
登録する派遣会社をひとつに絞る必要はありません。複数の派遣会社に登録することにより、多数の案件を紹介してもらえるチャンスが広がります。
ひとつの派遣会社では案件数が少なかったり、内容が限られてしまいがちです。複数に登録しておけば、紹介案件が増えるのはもちろん、それぞれの派遣会社の得意分野で事務職を探してくれる可能性も高まります。
大手派遣会社だけではなく、やや小さめの派遣会社に登録するのも良い方法です。小さめの派遣会社には登録者が少なく、多くの案件があるときには積極的に紹介してくれる傾向があります。
条件の必須スキルを確認する
募集案件の条件には、必須スキルが記載されています。対象のスキルを持っているかどうか、エントリー前に必ず確認しましょう。持っていないスキルが求められているのにエントリーをしても採用される可能性は低くなります。
また、必須スキルを見て、自分に足りないスキルを見極めることもできます。今後の職探しに役立つ可能性が非常に高くなりますので、必要だと感じたら、ぜひスキルアップを目指しましょう。
「業種」未経験可の案件に注意
募集している案件をチェックするときには、業種と職種の違いにも注意しましょう。業種と職種はまったく違うものです。
【業種】
業界の種類のこと。「派遣業」「飲食業」「建築業」など、企業が属するジャンルを指しています。
【職種】
仕事の種類のこと。業務内容によって分類されます。「事務職」「営業職」というような分類です。
業種・職種の違いは重要です。たとえば「一般事務募集、業種未経験可」という求人があったとします。これは「企業の業種は未経験OK（一般事務は必ずしも未経験可ではない）」となり、一般事務職完全未経験者を採用する可能性が高いとは言いにくい求人にあたります。
未経験者がエントリー先を探す場合、「一般事務未経験可」と明記している求人が良いでしょう。
まとめ
派遣事務は未経験者の採用が難しいと言われることもありますが、職種の選択やエントリー先を選ぶコツを間違えなければ決して不可能ではありません。これから事務職を目指す人は、ぜひコツを抑えてトライしてみてくださいね。
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